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    ホイールナットと、そのトルク管理について調べてみました。

    ホイールを固定する為の重要なパーツであるホイールナットですが、ただ締めれば良いというものでははなく、トルク管理が必要になってきます。ホイールナットの働きと為の締め付けトルク管理とは、意外と知られていないこれらについてを調べてみました。

    ホイールナットの種類と役割

    クルマのホイールはホイールナットで固定されています。ホイールにはキャップやカバーがついていたり、ホイールの意匠や盗難防止を兼ねてホイールナットが目隠しされている事もあるので、見る機会は少ないかもしれません。

    ホイールカバー・キャップでホイールナットが目隠しされたホイール

    ホイールナットは、写真の様なホイールキャップやカバーにて目隠しされている場合があります。写真のようなヘラ状の工具で取り外す事が可能です。

    ホイールの意匠でホイールナットが目隠しされたタイプのホイール

    このタイプのホイールでは、ホイールの意匠でホイールナットが見えない様にしてあります。中央部のカバーを取り外せば、ホイールナットを見る事ができます。

    ホイールナットと言われているので、ナットを使ってホイールを固定するのですが、車種によってはボルトを締めるタイプもあります。このタイプは輸入車、欧州車に多く見受けられます。ホイールナットでもホイールボルトでも、ホイールの固定する機能に変わりはありません。

    ホイールナット、ボルト共に種類がありますので、注意が必要です。

    ホイール固定ボルト

    欧州車にはホイールナットでは無く、このようなボルトでホイールを固定するタイプが見受けられます。

    ホイールナットを締めるトルクとは?

    トルクは、力と距離の積(外積)で表される量(モーメント)である。力の単位はN(ニュートン)だが、トルクの単位はN・m(ニュートンメートル)である。トルクはおもに工学、とくにエンジン・電動機・発電機・タービンなどの機械・機械工学などで用いられることが多い。

    出典:https://ja.wikipedia.org

    トルクとは

    T=F1×L で表す事ができます。

    ホイールナットにおける締め付けトルクというのは、ホイールナット(ボルト)をまわして締める時に回転方向にかかる力の事を言います。締め付けトルクは、ホイールナット(ボルト)のサイズによっても違ってくるので、注意が必要です。

    トルク管理とは何をすれば良いのか?

    ホイールナットには適正な締め付けトルクが設定されていますので、それを守って締め付ける必要があります。締め付けトルクが守られない場合は、トラブルの原因にもなります。

    ナットの締め付けトルクは、下記の通りです。
      ●ネジ径M12の場合は、110〜120N・m (11〜12kgf・m)です。
      ●ネジ径M10の場合は、90〜100N・m (9〜10kgf・m)です。
      ●ネジ径M14の場合は、140N・m (14kgf・m)です。
    ※上記締め付けトルクは参考値です。締め付けの際は、各カーメーカー指定トルクを優先下さい。

    出典:http://www.kyoei-ind.co.jp

    同じメーカーでも車種が違ったり、同一車種でもグレードが違っていたりすると、ホイールナットの締め付けトルクが違っている場合がありますので、確認が必要です。

    ホイールナットの締め付けトルクについて理解できたけれど、どうやってトルク管理をすればよいのか? それには“トルクレンチ”という工具を使用します。

    トルクレンチ

    最近ではホームセンターやカー用品店でも購入が可能です。正確にホイールナットのトルク管理をするには欠かせません。

    トルクレンチを使ったホイールナットのトルク管理

    教習所においても、パンク時のタイヤホイール交換方法については、一通り学ぶと思います。実際に交換を経験した方もいると思いますが、ホイールナットのトルク管理までは行わない事が多いと思います。トルク管理無しでのクルマの車載工具を使ったスペアタイヤへの交換は、緊急時の対応と考えておくほうが良い様です。

    一般的な車載工具の例

    L型のホイールレンチ、ジャッキ、牽引フック等々

    タイヤホイールの取外しについては、車載工具でも十分可能だと思われます。トルクレンチはホイールナットのトルク管理をするものなので、ホイールナットを締める時の最後に使用します。

    トルクレンチを使ったトルク管理

    ホイールナットを締める時の最後に、トルクレンチを使って規定のトルクで締め込みます。

    ホイールナットとトルク管理のまとめ

    自分の車のホイールを交換する経験は、パンク等の応急処置時に限られてい待っているかもしれません、しかし、冬場のスタッドレスタイヤへの交換等をユーザー自ら行っている場合も多く、トルク管理がなされてないと、ホイールハブの変形したり、走行中のホイールナットの緩み及びホイールの脱落等の事故につながる危険性もあります。

    自信が無いと思ったら

    カーショックや自動車整備工場の様なプロショップにお願いするというのが良いと思います。

    ホイールナットのトルク管理は、必ずトルクレンチを使用し、感覚に頼ることなく数値で管理していく事が大切です。トルクレンチ自体もそんなに高くないので、クルマの管理を自分で行う方なら購入する事をお勧め致します。

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