2016/01/06
Nor.M
2015/12/25 更新
思いがけない雪の日にはスタッドレスタイヤが安心ですね。そんなスタッドレスタイヤですが、種類も多いし比較してもよくわからない!そこで、今回はスタッドレスタイヤの比較をしまとめてみました!どれにするか迷っているあなた!比較参考に役立ててください!
スタッドレスタイヤの比較をしていく前に、スタッドレスタイヤとは一体何なのか見ていきましょう!
スタッドレスタイヤ比較に役立つ基礎知識です。
スタッドレスタイヤ
スタッドレスタイヤ(英:studless tire)とは、自動車が積雪路や凍結路などを走行するために開発されたスノータイヤの一種である。積雪路や凍結路の摩擦係数が低い路面で、普通のタイヤに比して駆動力や制動力をより大きく路面に伝える工夫がされている。従来のスパイクタイヤとの対比で、スタッド(スパイク)のないタイヤであることから、このように呼ばれている。スパイクタイヤの問題点を克服し、旧来のスノータイヤをスパイクなしでも問題なく運用できる性能とすべく開発された。
スタッドレスタイヤには、普通のタイヤと比較すると色々と特徴があるようです。
普通タイヤとスタッドレスタイヤ
・深い溝
スタッドレスタイヤのトレッド面には、普通のタイヤより深い溝がみられる。これは、積雪路で雪を溝が噛むようにして圧縮し、その「雪柱剪断力」によって駆動力(トラクション)を得るためである。また、接地面で溝に噛んだ雪はタイヤが回転する間に溝から剥がれ落ち、再度設置したときには、新たに雪を噛む動きをする。ただし、スノータイヤとの比較では、接地面積とエッジの多さで勝るため圧雪や凍結路面には強いものの、溝が狭くブロックも変形しやすいため大きな雪柱剪断力は得られず、深い雪や水分の多い雪に対しての性能は劣る。
スタッドレスタイヤの溝
接地部分は普通のタイヤと比較すると溝の構造が異なります。
・サイプ
スタッドレスタイヤの溝を構成するブロックにサイプと呼ばれる細かい溝が切られている。氷上の表面に存在する水膜をサイプ内に取り込む効果があり、雪上ではブロックとサイプのエッジで雪を咬む事でグリップ力を確保している。
・コンパウンド
スタッドレスタイヤのゴムは低温でも路面への密着に必要な柔軟さを失わず、また常温でも解けないよう通常のタイヤとは異なるゴムを使用している。また、凍結路でのグリップ力を向上させるために気泡を含んだゴムを使って吸水・吸着効果・柔軟性の維持を向上させたり、ガラス繊維やクルミの殻(トーヨー)、鶏卵の殻などを練りこんで引っ掻き効果を持たせるなど、メーカーにより独自の工夫が凝らされている。初期はサイプやパターンでいかに摩擦を稼ぐかという目的が主体で、試行錯誤の中からユニークなタイヤも出現した。例としては、タコの吸盤のようになっているパターンのタイヤやコムのイボ状の突起をつけたもの、ブロックの周辺に壁を設けてワイパー状態の構造などがあった。いずれもアイデアとしてはユニークではあったが、効果としてはさほど効力が無い事から随時現在の状態になっている。
・慣らし運転
スタッドレスタイヤのコンパウンドにはそれぞれ気泡を混入させたり、ひっかき素材である異物を製造時から混ぜるなどを行い、各社がそれぞれ独自のアイデアの導入・性能確保により製造しているが、それらコンパウンドに取り込まれた滑り止め素材類は表面に出なければ効果が得られないため、各社とも積雪前の慣らし運転を推奨している。制限速度内で約500キロ程度を走行することで、一皮剥けた状態になりコンパウンド内の気泡や異物類が表面に出てきて効果を発揮する。但し、積雪時に購入するなど慣らし運転が出来ない場合もあり初期性能確保の観点から91年発売のブリヂストンMZ-01から製造時にコンパウンド表面へ微細な溝を設けて路面の水膜を除去しやすく加工されるようになった。
高性能を発揮しているスタッドレスタイヤですが、問題点も少なからずあるようです。
・ツルツル路面(ミラーバーン)
交差点で停止、発進が繰り返されることで、スタッドレスタイヤが圧雪路面を磨きあげ、鏡のような路面が出現する。スパイクタイヤではミラーバーンが生成されることはまれだったが、スタッドレスタイヤの普及に伴って交差点や坂道などでアイスバーンが生成されやすくなった。このような路面は自動車・歩行者とも滑りやすい。また「ブラックアイスバーン」と呼ばれる、液体と固体(塊)の見分けがつきにくい路面状態となる場合もあり、それが原因によるスリップ事故が起こりやすいともされている。
・凍結防止剤などの使用量増加
スパイクタイヤの規制とスタッドレスタイヤのひゅうに伴い、塩化カルシウムなどの凍結防止剤の使用量が増加し続けており、環境や車体への影響などが懸念されている。この問題については国土交通省でも影響調査が行われている。
・温暖な地域での積雪時
スタッドレスタイヤは0℃を数度下回る温度以下で本来のグリップ力を発揮する。普段降雪のない温暖な地域において、まれに路面に積雪したような時には路面温度は氷点下前後のためにタイヤ作動温度領域から外れるので、スタッドレスタイヤを過信するとかえって危険を招くことがある。
・夏季での使用
ハイドロプレーニング現象に対する耐久が低い(排水性が悪い)メーカーの物もあるので、降雨時の高速走行には注意が必要。ブリヂストンのように、濡れた路面でのグリップ性能を良くするためにRCポリマーを混入し、温度によるゴム性質の変化を抑制、ドライ路面やウエット性能を上げているメーカーもある。
このように、スタッドレスタイヤへの過信は禁物である。スタッドレスタイヤを装着する事により、雪道での滑りやすさは低減するが、完全に防ぐものではない。また、高速道路を走行する際に急な坂道を走行するにはスタッドレスタイヤであってもタイヤチェーンを装着しなければならない場合があるため、注意が必要である。
以上がスタッドレスタイヤの基礎知識でした。
続いては、スタッドレスタイヤを各社で比較してみます。
スタッドレスタイヤの概要を見てきたところで、ここからが本題です。
色々なメーカーから発売されているスタッドレスタイヤを比較してみましょう!
ブリヂストン BLIZZAK VRX
公式サイトによると、3つの新技術でブリザック史上最高性能を誇っているようです。他社との比較はここにあるようです!一つづつ見ていきましょう!
「アクティブ発泡ゴム」
新開発の「アクティブ発泡ゴム」の、気泡・太い水路・親水コーティングによって、路面の水膜を積極的に除去。タイヤが氷路面にしっかりと密着し、グリップ力を各段に高めます。
「非対称パタン」
左上 氷路面をしっかりつかむ「トレッドパタン」
左下 路面をひっかく、とらえるを可能にした「V字ブロック」
右上 走行安定性を高める3Dホールドの「スクラムサイプ」
右下 雪上での力強いグリップを実現する「マルチグループ」
左右で比較すると、とても対象的なのが分かりますね。
「非対称サイド形状」
低燃費タイヤの「ECOPIA PZシリーズ」と、様々な冬道に効く「REVO GZ」の技術を応用した新「非対称サイド形状」で、スタッドレスの枠を超えた優れた環境性能による燃費の向上を実現しました。
ヨコハマタイヤ ice GUARD5 PLUS
こちらは、4つ技術があるようです。他社と比較するにはこの4つの技術がキーのようです。
スーパー吸水ゴム
従来の「新マイクロ吸水バルーン」「ブラックポリマーⅡ」に加え、従来比で最大30倍の大きさとなる「エボ吸水ホワイトゲル」を新たに採用しました。「エボ吸水ホワイトゲル」は、氷への密着効果と吸水効果を補完します。3つの素材に新たに組み合わせることによって「スーパー吸水ゴム」はさらに優れた氷上性能を発揮します。
「アイスガード ファイブ プラス」は低温時でもゴムの柔らかさを実現しています。さらに、氷上摩擦指数は、約4年後でも高レベルを維持します。
「低発熱ベースゴム」
二層構造となるトレッドゴムの下層に、新開発の「低発熱ベースゴム」を新規で採用しました。タイヤの剛性を保ちつつ、エネルギーロスを低減します。これによって、省燃費性能がさらに向上し、それに加え操縦安定性も高めました。
全国各地の様々な凍結路面
アイスバーンには色々と種類がありますよね。それのどんな凍結路面にも効く氷上性能を目指し、日本のさまざまなアイスバーンを想定して試験走行を重ねました。
ダンロップ WINTERS MAXX
こちらのタイヤは、「しっかり止まる」と「もっと走れる」がコンセプトのようです。比較するにはこれがポイントのようですね。
しっかり止まる
凍結した路面を、しっかり引っかく「MAXXシャープエッジ」と、ピタッと密着する「ナノフィットゴム」で、強力な氷上ブレーキ性能を発揮します。
もっと走れる
「ナノフィットゴム」と「MAXXシャープエッジ」が氷上ブレーキ性能とライフ性能を両立しました。この2つの技術によって、タイヤを1.5倍長くお使いいただけます。
グッドイヤー ICE NAVI 6
こちらは、5つの性能で他社と比較できるようにしているようです。詳しく見ていきましょう。
Aqua(アクア)フィラー
アクアフィラー(シリカとポリマーのカップリング剤)がゴムの柔軟性を高め、氷路の凹凸に密着します。
パターンエッジ成分UP
折り込みサイプ数を増やしたNAVIブレード、シミュレーションで最適化されたNAVIパターン、新品時のエッジ効果をアップするエフィシエントホール。これらによりエッジ成分(指数)が9%アップを実現しています。
ラグ溝ボリューム
ラグ溝容積(指数)が20%アップしたことにより、雪上でのトラクションが大きく向上しました。
こちらも左右で比較するとパターンが全然違いますね。
Advance(アドバンス)コンパウンド
ポリマー分子量をより多く、長くすることによって発熱するのを抑え、分子間断裂を抑制します。それにより、氷上性能とは反するライフ性能が大幅に向上します。
高剛性プロファイル設計
オーバーレイヤーとエッジレイヤーがトレッド部の高剛性を高め、安定した走行を実現しました。そして、2層のトレッド(アドバンスコンパウンドと高剛性ベースコンパウンド)で、タイヤ全体の高剛性を高めて、ハンドリングや操縦安定性を向上しました。
トーヨータイヤ OBSERVE GARIT GIZ
こちらは、大きく分けて2つ特徴があります。比較するポイントなので詳しく見ていきましょう。
NEO 吸着ナノゲルゴム
水膜を瞬時に吸水・除去する新素材「NEO 吸水カーボニックセル」を配合した「NEO 吸着ナノゲルゴム」を採用しました。アイス性能をさらに高めています。
スタッドレスタイヤのパターン
新しいパターンと新吸着3Dサイプの採用で、アイス路面での制動性・コーナリング性が向上し、新しいアイス路面での信頼できる走りを実現しました。
以上、5社のスタッドレスタイヤを比較してみました。
こうまとめて比較すると、各社の違いがよく分かりますね。
いかがでしたか?
今回は、スタッドレスタイヤの比較について、まとめてみました。
各社とも、様々な技術でスタッドレスタイヤを作り発売していました。今回比較してきた会社以外にもスタッドレスタイヤを発売している会社は沢山あります。
この記事を参考に、どのスタッドレスタイヤに決めるのを迷ってしまうかもしれませんが、上記のスタッドレス以外の会社とも比較して、スタッドレスタイヤの購入に役立てていただければと思います。
この記事に関する記事
Copyright© 運営事務局