車のブレーキパッドちゃんと交換してますか?重要保安部品ですよ!
2016/07/16
hayatomiya
2016/09/27 更新
ご存知だとは思いますが車が止まるためにはブレーキが必要です。重要な部品ですがブレーキが作動する仕組みやブレーキパッドの交換時期など知らない方は意外と多いのではないのでしょうか?今回はそんなブレーキの構造とブレーキパッドの交換時期の目安についてまとめてみました。
ブレーキの種類を分けるとすると、一般的にはディスクブレーキとドラムブレーキに分かれます。
ディスクブレーキ
これがディスクブレーキです。
現在このタイプが乗用車の前側ブレーキの主流になっています。
ディスクローターをブレーキパッドで挟み込む動きで車を停止させます。
ドラムブレーキ
これがドラムブレーキです。
昔はこのタイプのブレーキが多かったのですが、現在は後ろ側のブレーキにのみ採用している車が多いです。
ライニングを外側に開くことで一番左側のドラムと言う部品を押さえつけることで車を停止させます。
今回はディスクブレーキのタイプをメインに説明いたします。
ブレーキ作動図
左の図がブレーキの作動を簡単に示した図です。
ブレーキペダルを踏みこむとマスターシリンダーと言う部品にブレーキフルード(液体)を介して油圧が掛かり、その圧力がブレーキキャリパーに伝わりピストンを押し出すことでブレーキパッドをブレーキローター(ディスク)に押し付けます。
ブレーキローター(ディスク)はタイヤと同じに回転しているのでブレーキパッドで押さえられると抵抗が掛かるのでブレーキが効く仕組みになっています。
ブレーキパッド
これがブレーキパッドですが色々な形があります。
上記にもあるようにブレーキパッドはディスクを押さえつける役目があります。
ブレーキローターは金属の円盤なのでそれを押さえつけるブレーキパッドが同じ金属では
滑りやすく音もうるさくなってしまいます。
簡単な構造とすると
バックプレート(座金)とライニング(摩耗材)の部分に分かれます。
この摩耗材がディスクローターよりも柔らかい材質で出来ているので摩擦力が高く、静かに回転を止めることが出来るのです。
摩耗材はもちろん擦れることで摩耗していきますので、ある一定のところまで減ると交換時期になります。
もし交換しないで使っていると最終的には摩耗材が完全になくなってしまい、座金でブレーキディスクを押さえつけることになります。
これではブレーキが効かなくなってしまいとても危険な状態になってしまいます。
これがブレーキパッドが重要で、ある一定の使用で交換時期になる理由です。
さて、ブレーキパッドはどこまで使えば交換時期なんでしょうか?
交換時期目安
こちらの画像がブレーキパッドの交換時期の目安を示したものです。
新品で約10mmあるのですが、これが約2mm程度まで摩耗すると限度になるので
安全のために残量が2mmに近づいたところがブレーキパッドの交換時期となります。
ブレーキパッド限界
これがブレーキパッドを交換時期を過ぎてまで使ってしまった状態です。
摩耗材がなくなり座金(金属)がむき出しになってしまっています。
これではブレーキローターと金属同士の擦りあいになってしまうので
ブレーキが効かなくなってしまいます。
ブレーキパッドを交換時期が過ぎても交換しないのはとても危険な事です。
さて、でも?ブレーキパッドの交換時期って目で見て確認できないよねって
思われる方もいらっしゃると思います。
確かにブレーキは車の外側から見えづらいので確認するのは難しいです。
でも大丈夫、簡易的に判断する方法はあります!
それはブレーキを踏んだ時に鳴る音です。
音が発生する理由
殆どのブレーキパッドには交換時期をお知らせするウェアインジケータと言うものが付いています。
ブレーキパッドが摩耗してくるとウェアインジケータがブレーキローターに当たるので
少し軽い「キー」または「チッチッ」と言うような音がする時があります。
この様な音がし始めたらブレーキパッドの交換時期が近い可能性があるので
早めに整備工場等で点検してもらってください。
今回はブレーキの構造とブレーキパッドの交換時期の目安についてまとめさせていただきましたが
いかがだったでしょうか?
ブレーキを踏んだ時に何か音がする?もしくは逆に出ていた音が止まるなど、何かちょっといつもと違うな?と思う時は何かしらブレーキに関係する所に異常がある可能性があります。
ブレーキパッドは交換時期まではどの位なの?と思う方もいると思いますが、一概にどの位とは言えません、車の車重やブレーキの踏み方など使用状況で大きく交換時期が変わります。
ブレーキは重要な部品です!
何かあってからでは遅いので
”おかしいな?”と思ったら早めに整備工場で見てもらうことをお勧めします。
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