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    難しそうで意外にカンタン!自動車のドライブシャフト交換作業

    ステアリングをめいっぱい切った時に、足回りからカタカタと異音がする場合は、ドライブシャフトに異常があるサイン。ドライブシャフトの交換作業が必要になります。一見すると大掛かりな交換作業になるように感じますが、実はやってみると意外に簡単なんです。

    カタカタしたら、ドライブシャフト交換のサイン!

    ドライブシャフトの交換は、長く自動車を乗った経験がある人なら、
    何度か経験があるかもしれません。

    通常に走行し、定期的なメンテナンスをしっかり行っていればそんなトラブルにはあまり遭遇しないのですが、年式の古いクルマや、走行距離を重ねたクルマは、ドライブシャフトブーツが経年劣化でひび割れしてきます。

    ドライブシャフトブーツのひび割れ

    ドライブシャフトブーツはゴム製なので、10年前後でひび割れることがあります。すると中からドライブシャフトジョイントのグリスが飛び出てきてきます。

    この段階で気がつけば、グリスを補充し、ブーツを交換さえすれば安く修理できます。ところが知らずにそのまま走行を重ねると、中のグリスが切れて潤滑しなくなり、ドライブシャフトジョイントの金属同士が摩耗し始めます。するとカタカタと異音がするのです。そうなったらもうドライブシャフトを交換するしかありません。

    ドライブシャフトの交換・ポイントはフロント

    ドライブシャフトの交換は、車種にもよりますが、リヤよりもフロントの頻度が圧倒的に多いです。

    ドライブシャフトはフロントが要交換!

    ステアリングを切るフロントは、ドライブシャフトの屈曲が大きいため、ブーツが破れやすい。そのため、交換になる頻度が多くなります。

    車齢が10年前後、走行10万キロ前後走ったFF車や4WD車は、時々足回りをチェックして、ブーツが破れていないか、目視で確認しておきましょう。ブーツの蛇腹部分に、ヒビが入っている場合はブーツ交換のサインです。最初に説明したとおり点検直後に破れても、しばらくは問題なく走行できますので、定期的なチェックが欠かせません。ブーツの破れだけなら部品代も安くできますし、「半割れブーツ」を使用すれば、工賃もやすくなります。

    スピージー(分割式ドライブシャフトブーツ)

    ドライブシャフトブーツ交換

    写真のような半割れタイプのドライブシャフトブーツなら、足回りをバラす必要が無いので、交換工賃も大幅にやすくなります。

    スピージー(分割式ドライブシャフトブーツ)

    ●適応車種:フォルクスワーゲン ゴルフ5(GOLF5)
    1KAXW/1KBLX
    ◎アウター(ホイル)側用です。インナー側には適応しません。
    注:カタログ代表車種での掲載です。適応整合性を全て保証するものではございません。適応詳細はお問い合わせまたは、HP等でご確認の上ご購入下さい。

    ■特徴
    クイック交換:ドライブシャフトの分解作業が必要なし!
    クリーン作業:手を汚さず、クリーン作業ができます。

    ◎信頼性も抜群 全国の整備工場、ディーラー等で、幅広く、採用されています。
    ☆接着剤を使用しないため、作業ミスによる失敗がありません。
    車検対策としてコストを抑えたい方に最適です!!

    出典:http://www.amazon.co.jp

    以上が半割れドライブシャフトブーツの特徴です。
    ゴルフ用で4200円ほどで購入できます。

    ドライブシャフト 交換の見極め

    最初の段階は、ステアリングを目一杯切った時に異音がします。こうなったらもうブーツ交換では手遅れです。ドライブシャフト交換が必須になります。

    ドライブシャフト交換のサイン

    ステアリングを切った時、足回りからカタカタと異音が聞こえたら、ドライブシャフトの交換が必要になります。ましてや直進走行時ですら音が出るようだと大変危険です。

    摩耗が進行すると浅く切っただけでも音が出るようになりますし、最終的にまっすぐ走っている時でも音が出ます。そのまま走り続けるとドライブシャフトが折れるなどして、大変危険。重大な事故の原因になりますので、すみやかに交換しましょう。

    ドライブシャフト 交換作業1

    それではドライブシャフトの交換方法について説明します。

    ドライブシャフト 交換作業1

    最初のステップはジャッキでクルマを持ち上げ、ジャッキスタンドをかけます。安全にドライブシャフトブーツ交換作業するために、ジャッキスタンドは必須です。

    ドライブシャフト 交換作業2

    タイヤを取り外したら、センターのナットを取り外します。

    ドライブシャフト 交換作業2

    アクスルナットは割りピンが入っていますので、割りピンを引き抜いてからナットをゆるめます。インパクトレンチは必須です。

    ドライブシャフト 交換作業3

    続いては足回りのパーツを外していきます。

    ドライブシャフト 交換作業3

    うまくいけば、ストラットさえ取り外せば、ロアアームジョイントははずさなくても、ドライブシャフトを抜くことが可能です。

    ドライブシャフト 交換作業4

    足回りが外れたら、次はミッションからドライブシャフトを取り外します。

    ドライブシャフト 交換作業4

    バールなどを使って、ミッションとドライブシャフトの間に入れ、テコの原理を使ってドライブシャフトを引き抜きます。

    ドライブシャフト 交換作業5

    これでドライブシャフトは無事に外れました。

    ドライブシャフト 交換作業5

    交換したドライブシャフトと新しいドライブシャフトの比較。

    あとは元通りに組み立てていけばOKです。
    ナットやボルト等は走行中に緩まないように、しっかりと増し締めしておきましょう。

    ドライブシャフト交換作業のまとめ

    いかがでしたか?

    できればブーツが破れた段階で異常に気がつけば、
    部品代も安くなりますので、いかに定期点検が大切かがわかりますね。

    とはいったものの、車種やスキルにもよりますが、
    ドライブシャフト交換作業は決して難しい作業ではありません。

    最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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