2015/12/25
Tantosan
2016/01/10 更新
今年の冬は暖冬ですがまだまだ積雪や氷結があります。そんな寒い中のドライブの必需品といえばスタッドレスタイヤです。今回はスタッドレスタイヤを比較してみました。是非愛車に合うスタッドレスタイヤを比較してお気に入りを見つけてみてください。
さて今回比較するスタッドレスタイヤですが、そもそもスタッドレスタイヤにはどのような特徴があり、どんなメリットがあるのでしょうか。
スタッドレスタイヤの比較をする前に、まずはスタッドレスタイヤについて見ていきましょう。
スタッドレスタイヤ
スタッドレスタイヤとは、自動車が積雪や凍結している道を走行するために開発されたスノータイヤの一種です。
積雪や凍結している滑りやすく摩擦が少ない路面で、普通のタイヤに比べて駆動力や制動力を、より大きく路面に伝える工夫がされています。従来のスパイクタイヤと比べて、スパイク(スタッド)のないタイヤであることから、スタッドレスタイヤと呼ばれています。旧来のスノータイヤをスパイクなしでも問題なく運用できる性能に特化し、開発されました。
一般的な略称は『スタッドレス』と言われ、北国など豪雪地域を中心に冬季以外に使用する普通のタイヤを夏タイヤ、スタッドレスタイヤを冬タイヤと呼びます。なおスタッドという略称で呼ぶ地方もあるようです。
スタッドレスタイヤがどのようなタイヤか分かったところで、スタッドレスタイヤを比較する際のどのような性能をチェックすれば良いのでしょうか。
スタッドレスタイヤの比較に入る前に、比較する際のチェックポイントを見ていきましょう。
スタッドレスタイヤ
氷上・雪上性能は、スタッドレスタイヤを比較するうえで一番重要ですね。
日本では、気温が上昇することで降った雪が一度溶け、再度明け方などに気温が下がると氷になることが多々あります。いわゆるアイスバーンと呼ばれる現象です。車でこのアイスバーンの上を走行する時が最もヒヤッとする場面かと思われます。
また、降り積もった雪の上での性能も大切で、雪が深い場所に行くとタイヤが空回りすることもあります。ふかふかの雪の上だからこそ、しっかりと車をコントロールできるよう雪上性能も確認して比較シてみましょう。
スタッドレスタイヤの寿命は、しっかりと管理すれば5年程もちますが、一般的に2~3年ほどと言われています。
スタッドレスタイヤは厳しい寒さの状態でも雪や氷に食い込むように特殊な配合のゴムを利用して柔らかくなるように作られています。時間が経つとこのゴムがどんどん硬くなるため性能が大幅に落ちてしまうのです。
また、摩耗してプラットフォームが露出しタイヤのブロック同士が繋がってしまうと滑りやすくなり交換の時期です。減りやすいと言われるスタッドレスタイヤですが、最近では摩耗がしづらく溝が少なくなりにくいものもありますので、しっかり比較しましょう。
価格の比較ももちろん重要ですね。これはスタッドレスタイヤだけではなくすべてのタイヤに言えることでもありますが、タイヤは値段に性能が比例しやすい商品と言われます。高い商品にはそれを裏付ける性能メリットがあり、安い商品もまた然りです。
メーカー・サイズ・車種により価格は幅広く、
・20インチ 5万円~7万円
・19~17インチ 2万円~4万円
・16~14インチ 1万円~2万5千円
・13~12インチ 6千円~1万円
が平均と言われています。しっかり価格と性能を比較しましょう。
では早速スタッドレスタイヤの比較をしてみましょう。オススメや有名メーカーを比較していきます。皆さんの愛車に合うスタッドレスタイヤはどれか、読みながら比較・検討してみてください。
2013年発売のブリジストンのスタッドレスタイヤです。
綾瀬はるかさんがイメージキャラクターでCMにも出ていますよね。
メーカーによると、全国装着率No.1!北海道・北東北主要5都市での装着率14年連続No.1!
北海道タクシードライバー装着率No.1!という実績があるようです。これだけの実績を見ると信頼がおけますね。
特徴は・・・
●アクティブ発泡ゴム:気泡・太い水路・親水コーティングによって、路面の水膜を積極的に除去。タイヤが氷路面にしっかりと密着し、グリップ力を高めてくれます。
氷上でのブレーキ制動はひとつ前のモデル(BLIZZAK REVO GZ ブリザックレボジーゼット)と比べて10%短縮しているようです。
●新「非対応パタン」でしっかり止まる:氷路面をがっちりつかむトレッドパタン・路上をひっかきとらえるV字ブロックなど、タイヤ表面の工夫がされています。
●新非対称サイド形状:冬道でのふらつきや燃費もより安心な形状になっています。燃費性能はブリヂストンの低燃費タイヤであるECOPIA PZ-Xと汎用タイヤのB’STYLE EXの間の性能です。
大事な人のために 篇(綾瀬はるか)
前モデルからマイナーチェンジの、2015年発売ヨコハマタイヤのスタッドレスタイヤです。
今回比較する中では一番新しいタイヤです。
ヨコハマタイヤのスタッドレスタイヤの大きなコンセプトとして、『氷に効く』『永く効く』『燃費に効く』
という三つの柱を打ち出しています。
特徴は・・・
●氷に効く:進化した「スーパー吸水ゴム」の採用で、氷上制動が7%向上しました。
●永く効く:タイヤがずっと柔らかく氷上性能が持続し、耐久性に優れています。
●燃費に効く:タイヤサイドのたわみを適正化しエネルギーロスを抑え、ころがり抵抗を7%低減しました。またスタッドレスタイヤに起こりがちな「ふらつき」抑制しています。
●さまざまな路面に効く:アイスバーン(凍結した路面)には、さまざまな種類が存在しますが、日本のさまざまなアイスバーンを想定して試験走行が重ねられ、活用されています。
2012年発売のダンロップのスタッドレスタイヤです。
福山雅治さんがイメージキャラクターでCMにも出てらっしゃいますね。
ウィンターマックスは「ナノフィットゴム」というゴム素材を採用しています。
ゴム全体は剛性を残したまま、マクロレベルで見ると接地面のみ柔らかくするという方法で、氷に密着させてグリップ力を高めています。
特徴は・・・
●氷上ブレーキ性能11%UP:これまでのタイヤと比べ、約1割も手前で止まることが可能です。
●ライフ性能1.5倍UP:これまでのタイヤに比べもう1シーズン長持ちします。
「WINTER MAXX JOURNEY」篇30秒CM|ダンロップ
2013年発売のグッドイヤーのスタッドレスタイヤです。
前モデルの『ICE NAVI ZEA Ⅱ』に比べて、氷上・雪上性能、タイヤ寿命、ドライ・ウェット路面でのハンドリング、の三つの要素を重点的に進化させたタイヤです。
アイスナビシックスはアクアフィラーという氷上の密着性能を高めたゴムと、NAVIブレードという氷上でのひっかき効果を高めるパターンを採用しています。
特徴は・・・
●氷上性能:アクアフィラーがゴムの柔軟性を高め、氷面密着効果を高いレベルで向上。氷上ブレーキ性能10%UP。
●ライフ性能:ポリマー分子量をより多く、強靭にする事によって発熱を抑え、分子間断裂を抑制。氷上性能と相反するライフ性能が大幅に向上しました。ロングライフ性能35%UP。
●ドライ・ウェット性能:アクアフィラーと撥水シリカにより、ウェット路面への密着度を高め、ウェットグリップ性能が向上。ウェットブレーキ性能10%UP。
スタッドレスタイヤを比較する際、価格の面で中古スタッドレスを比較することもあるかと思います。
寿命の短いスタッドレスタイヤですが、中古スタッドレスは比較候補の中に入れてもいいのでしょうか?
スタッドレスタイヤの中古を比較候補にする際には、タイヤに刻まれた溝が変形していないか、
ゴムが充分に柔らかいか、等、スタッドレスの機能を充分に満たしているかどうかが重要です。
たとえ1シーズンしか使用していなくても、保管状態が悪ければスタッドレスタイヤのゴム自体が劣化してしまいます。スタッドレスタイヤのゴム硬度は、一般のタイヤよりかなり柔らか目ですが、ゴムは劣化してしまうと固くなるので、スタッドレスタイヤの中古を購入する際には、タイヤの山の残量は勿論のこと、どういった保管状態だったかを確認すしましょう。
新品のスタッドレスと比較した際、リスクや寿命を考えると、安物買いの銭失いにならないように新品のスタッドレスタイヤを購入する方が安心かも知れません。
さてここまで冬のドライブの必需品、スタッドレスタイヤを比較してきましたがいかがでしたでしょうか。スタッドレスタイヤも様々な種類があり、比較も楽しいですね。まだまだ寒く、積雪や凍結もあります。今シーズン使用の為にはもちろん、これから安くなるスタッドレスタイヤ、来シーズンの為に比較してみてはいかがでしょうか。
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