2016/06/23 更新
パッドだけじゃなくてブレーキフルードも交換しないとだめですよ!
ブレーキ関係で比較的簡単に交換できるのがブレーキパッドです。でも交換するならブレーキパッドだけじゃなくてブレーキフルードも交換した方がいいですよ。ブレーキフルードもパッドと同じ消耗品ですから。今回はブレーキフルードの交換についてお話ししていきたいと思います。
ブレーキフルードの交換と言われてもピンとこない方もいると思います。でままずはブレーキフルードが何なのか見ていきましょう。
ブレーキフルード 役割
車のブレーキは運転席にあるブレーキペダルを踏むと車がとまりはじめます。ではブレーキペダルの向こう側はどんな仕組みになっているんでしょう。
車のブレーキというのは油圧で作動しています。つまりブレーキペダルを踏むとブレーキホース内にある油がブレーキキャリパーのピストンを押す事によってパッドをローターに押しつけ制動が始まります。
このブレーキホースの中に入っている油というがブレーキフルードな訳です。
ブレーキパッド同様ブレーキフルードも半永久的に持つ物ではありませんので、ブレーキフルードも定期的な交換が必要になります。
ブレーキフルード 交換
では実際にブレーキフルードの定期的な交換を怠った場合どのような現象が起きるのでしょうか?
ブレーキフルード 交換
まずは外観上から見ていきます。ブレーキフルードを交換しないと画像のように液体が黒くなってきます。
エンジンオイルも交換せずに長く乗り続けるとこのような色になりますが。ではこの色の違いがブレーキの性能にどのように影響してくるのでしょうか?
実はブレーキオイルには使用し続けると水分を含む性質があります。
ブレーキ関係の部品は金属でできている事が多いですので水分が発生するとそこから錆も発生します。
錆が発生すると金属はぼろぼろになりますので、そこからブレーキフルードが漏れ始めます。
ブレーキキャリパーのピストンはブレーキフルードによって押し出されていますので、ブレーキフルードが漏れだすとブレーキが効かなくなります。
このような事は突然おこる訳ではありません。ですから定期的な交換サイクルは守って車屋さんに交換してもらうようにしましょう。
ブレーキフルードは劣化するといってもそんなに簡単に劣化する物ではありませんのでしょっちゅう交換してもお金の無駄になってしまいます。
ではどのくらいのサイクルでブレーキフルードは交換すればよいのでしょうか?
ブレーキフルード 交換
車の使用状況によって異なる事なので一概には言えませんが、2年に一度は交換しておくようにしましょう。
ですがスポーツ走行をされている方は数ヶ月走っただけでブレーキフルードが劣化してしまう場合もあります。
なので距離や期間を目安にするよりは目視でボンネットをあけてブレーキフルードの色を確認してみましょう。
もしブレーキフルードの色が黒くなってきていたら交換の時期と考えましょう。
ブレーキフルード 交換
ブレーキフルードを交換したくてカー用品店にきたけどブレーキフルードがいっぱいあってどれに交換すればいいかわからない。なんて方もいるのではないのでしょうか?
ブレーキフルードにも種類があって車をどのように使っているかによって交換するものもかわってきますので注意してください。
ブレーキフルード 種類
まずブレーキフルード交換したくて購入する際に見るべきところはDOT規格を見るようにしましょう。
ブレーキフルードにはDOT3とかDOT4などの記載がされています。
一般的に国産の量産車はDOT3という物を使っている事が多いです。
このDOT規格とは何かというとブレーキフルードの沸点を表しています。
ブレーキフルード 沸点
DOTの後に続く数字が上がれば沸点も高くなりより高温状況でも使用する事ができるブレーキフルードという事になります。
ブレーキフルード 交換
ですが通常の街乗りしかされない方は純正で使われているDOT3のブレーキフルードで十分ですのでそちらを購入して車屋さんにお願いするようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?今回はブレーキフルードの交換についてお話してきました。
もしブレーキフルードを自分で交換される方は、ブレーキフルードは車の塗装を溶かしますので取り扱いに注意しましょう。