車高調から異音が…。その原因と対処法について調べてみました！

それでは車高調の異音について見ていく前に、車高調とはどんなものなのか、車のどこに取り付けてあるのか詳しく見ていきましょう。

車高調とは、簡単に言うと「車の車高を調整できる部品」です。ショートストローク＆ショートケースなダンパーによって、底突きの心配もなく乗り心地も向上します。種類もいくつかあり、予算や使い方によって自分に合った車高調を選ぶことが出来ます。

それではここからが本題の車高調からの異音について見ていきます。まずは車高調の異音の原因について見ていきたいと思います。

走り始めや低速走行時にギシギシ、ギコギコ音が発生した場合、ストラット車のフロントに限りですが、スリーブロックシートの締結トルク不足が原因と考えられます。症状として、ハンドル操作をしなくても発生し、ブレーキング時やコーナリング時、段差を超える時に異音が発生します。

ハンドル操作時にコンコン、コキコキ音が発生した場合、ストラット車のフロントに限りですが、直巻きスプリングの弾き音が原因と考えられます。症状として、ハンドル操作時に車両が停止している時にも異音が発生します。大きくハンドルを切った際に異音が発生する場合が多いです。

小さな段差などで繰り返しコトコト音が発生した場合、原因はたくさんあるので、取り付けの確認をしてください。アッパーマウントなどのゴム製品の劣化によって異音が発生する場合もあります。

このように、車高調からの異音の原因は、音の違いによって様々です。もし気になる異音がした場合、取り付けしてもらったショップなどで見てもらうのが一番安心できます。

それでは次に、車高調からの異音の対処法について見ていきたいと思います。

低速走行時に、ギシギシ、ギコギコ音が発生した場合、一度ロックシートを緩めて接触面となるテーパー部にグリスを塗布してから再度規定のトルクで締め付けることで対処できます。

ハンドル操作時に、コンコン、コキコキ音が発生した場合、スプリングチューブを巻き方に注意しながら巻いていきます。またスプリングの向きを90°、180°と回転させることで軽減する場合があります。

小さな段差などで繰り返しコトコト音が発生した場合、ゴムの劣化の場合は部品のリフレッシュで改善されます。車高調の使用状況によってはショック内部の経年劣化によって異音が発生する場合がありますので、その時は交換等必要となります。

車高調も消耗品になるので、オーバーホールをした方が良いです。オーバーホールとは「足回りの健康状態」や不具合となりうる場所を適正に判断し、元の状態に戻すことでその後も安心、安全に使用できるサービスです。

ステアリングのレスポンスが鈍くなったりふらつく、車体の浮き沈みが大きいやトラクションが伝わり難いなどの症状が出た場合はオーバーホールを検討した方が良さそうです。異音が発生した場合やオイルが漏れている場合は、修理も良いですが一緒にオーバーホールもした方が良いです。

大きな修理や仕様変更等が無い場合は約2週間で作業が終了します。これは、あくまで参考ですのでオーバーホールをしてもらうショップに問い合わせてください。

車高調のオーバーホールの費用は、車高調の種類などで変わってきますので参考程度に見てください。

・オーバーホール1本　　　　19,440円～22,680円

・新品シリンダー1本　　　　21,600円～35,640円

上記の新品シリンダー1本とは、シリンダー単体を新たに1本購入する場合の価格です。　　　　

いかがでしたか？

今回は車高調の異音についてまとめました。
消耗品となる車高調は、長く使っていると少なからず異音が発生する場合があります。異音が発生し、どう対処したらいいかわからない時は、装着してくれたショップに出向き見てもらうのが一番の安心に繋がると思います。
異音を発生させない為にも、普段からのメンテナンスもしておきましょう。