2016/04/05 更新
ブレーキキャリパーのオーバーホールはまだしなくて大丈夫ですか?
車が止まるにはブレーキを踏んで止まりますよね、良くブレーキパッドは交換しているひとはいますがキャリパーの方はオーバーホールしなくても大丈夫ですか?ブレーキ関係は下手すると重大な事故につながりますので今回はブレーキキャリパーのオーバーホールについてお話しします。
ではまずキャリパーがどんなものなのかご説明して行きたいと思います。
キャリパー オーバーホール
車のブレーキシステムは大きく分けてインドラム式とキャリパー式があり上の画像のものがキャリパーになります。
キャリパー式のブレーキはキャリパーがブレーキパッドをブレーキディスクに押し付ける事により車を止める働きをしています。
キャリパー オーバーホール
キャリパーがどんなものかわかった所でオーバーホールの話をする前にキャリパーにはどんな種類があるのか見て行きましょう。
キャリパー オーバーホール
まずは片押しタイプのものになります。このタイプのキャリパーはブレーキパッドを押す為のピストンが左右の片側だけにしかついていないタイプになります。
呼び方として例えば片押し1ポッドと言うのは片方から1つのピストンのキャリパーということで。
片押し2ポッドと言うのは片側か2つのピストンでブレーキパッドを押すタイプのキャリパーの事をさします。
キャリパー オーバーホール
後は対向ピストンのキャリパーが上がると思います。
こちらのキャリパーは先ほどの片押しのものと違い左右両方からブレーキパッドを押し付ける事により制動力を出すタイプのものになります。
例えば4ポッドキャリパーと言えば、左右2つのピストンでブレーキパッドを押すキャリパーの事を指します。
より車重があるものや、レーシンカーのような制動力が必要になる車には、対向の4ポッドや6ポッドなどがよく使われます。
オーバーホールに関して言えばピストンの数が少ない片押しの方が楽ですが、対向ピストンの方が圧倒的に制動力は高いです。
あと見た目も対向キャリパーの方がよりかっこよく見えます。
キャリパー オーバーホール
オーバーホールすると言ってもどのくらいのサイクルでオーバーホールすればいいのかわかりませんよね。
では実際どのくらいの期間でキャリパーをオーバーホールすればいいのでしょうか?
キャリパー オーバーホール
具体的にどれくらいの期間がオーバーホールの時期と言ういい方は出来ません。普通に街乗りだけの方ならオーバーホールなんてほとんど必要ありません。
逆にサーキットなどをがんがんに攻める方はキャリパーのピストンやゴムブーツなどにも影響が出てくるためオーバーホールのサイクルは早くなります。
キャリパー オーバーホール
画像のようにキャリパーのダストブーツが破けているとそこから水が侵入する可能性がありますのでオーバーホール時期と言えます。
長く乗っていてちょうど車検の時期だから車検と一緒にキャリパーもオーバーホールしたいと言う方も多いと思います。
では車屋さんにキャリパーのオーバーホールを頼んだ場合いくらくらいするのでしょうか?
キャリパー オーバーホール
基本的にキャリパーのオーバーホールをしようとするとキャリパーとピストンを除いたものを新品に取りかえる事をオーバーホールと言います。
キャリパー オーバーホール
またキャリパーには上の画像のようなピストンが入っているのですが、画像のように傷が入ってしまうと再利用は出来なくなりますのでオーバーホールと同時にピストンも新品に交換するようになります。
基本的な作業工賃は1万円〜2万円になると思います。
金額の差は4ポッドや6ポッドのようにピストンの数が増えると金額も上がると思ってもらえればわかりやすいかと思います。
部品代はそんなに高くはなく、安いものだと1000円しないものもあります。
部品代に反してオーバーホールの工賃が高いかと思うかもしれませんがしっかりと知識がない方がやらないと非常に危険ですので不安のある方はオーバーホールは車屋さんに任せましょう。
いかがでしたでしょうか?今回はキャリパーのオーバーホールについてお話ししてきました。
やはり気になるのは工賃が高いということだと思いますが、先ほども申し上げたとおり、知識がない片が手を出すのは非常に危険です。
ブレーキ関係は重要保安部品で下手すると命に関わるかもしれませんので、安心できるプロに作業を任せるのが良いと思います。