大切な愛車を安心ガード。ちょっとリッチな車庫シャッターいかが?
2016/02/13
里ちゅーん
2016/04/11 更新
夢を叶える近道とはいえ安易に屋根付き車庫の価格だけで決めてしまうと、後で大変な苦労や被害が待ち構えているかもしれません!せっかく建てる屋根付き車庫ですから後悔しないように、マイホームと同じくらいに計画してから建てましょう!!
日本に暮らしている以上、台風や強風、ヒョウや雪、避けられない天災がつきものです。
やはりこれらの天災を想定して車庫の屋根や柱を検討しないと、車を守るはずの屋根付き車庫が逆に車を壊してしてしまったり、お隣の家に被害を与えてしまったら大変な事です。
屋根付き車庫の台風被害例
費用も抑えられて施行の簡単な波板の屋根の場合、屋根の材質には耐候性や強度面でも非常に弱い塩化ビニールが使われる事が多く、いくらガラスネットの入った塩化ビニールの波板であっても、同じ材質が使われていれば3年程度で劣化してパリパリに割れてくるとのこと。
すると取り付け部分の強度が弱くなり、強風で飛ばされてしまう可能性がでてきます。
ポリカーボネートの屋根付き車庫例
そこで最近流行のポリカーボネイトの波板がオススメ。
対衝撃性に優れ、耐候性や透明性も兼ね備えている材質で、施行面でも加工のしやすさは塩化ビニールの波板とは比べ物にならない材質です。
ですから波板でも平板でも、屋根の材質にはポリカーボネートを押さえておきましょう。
屋根付き車庫の積雪被害例
普段は雪が降りにくい地域でも、天候の気まぐれで雪が積もってしまう年もあります。
なので積雪の事を考えフレームの太さや数、屋根の勾配や面積にも気を配らないと潰れてしまう事もあるようです。
積雪地域・強風地域向け屋根付き車庫例
当然、既製の車庫の中には柱の太さを太くしたり数を増やして強度を上げたものが存在します。
雪が積もりにくい地域でも、このような積雪地域・強風地域向けの製品がオススメです。
よく騒がれている屋根付き車庫の話題なので、気になって調べてみる事にしました。
屋根があれば課税されるとか、柱が2本以上だと課税されるとかの都市伝説があるようですが、やはり都市伝説は鵜呑みにしてはいけない結果となりました。
課税対象の屋根付き車庫例
調べた結果、次の3つの要件を満たす屋根付き車庫が、課税対象となる事がわかりました。
・屋根があり、3方以上外周壁や建具で囲われていること(外気分断性)
・基礎等で土地に固定されていること(土地定着性)
・居住、作業、貯蔵等に利用できる状態にあること(用途性)
課税対象外の屋根付き車庫例
要するに屋根付き車庫は壁は2方以下であれば、固定資産税が課税されないという事です。
ですから、台風で車庫が飛ばされないように基礎でしっかり固定しても、屋根の下で整備作業をするスペースを作っても、壁が2方である限り固定資産税はかからないという事でした。
残念ながら屋根付き車庫は建築物ですので、建ぺい率などの計算の対象になるようです。
ですが調べてみると非常にうれしい事に、屋根付き車庫には規制緩和措置がとられていました。
建築基準法の規制緩和は次の通りです。
計算対象の屋根付き車庫例
●建築基準法施行令による建築面積不算入措置
建築物(略)の外壁又はこれに代わる柱の中心線(略)で囲まれた部分の水平投影面積による。ただし、国土交通大臣が高い開放性を有すると認めて指定する構造の建築物又はその部分については、その端から水平距離一メートル以内の部分の水平投影面積は、当該建築物の建築面積に算入しない。
計算対象外の屋根付き車庫例
●国土交通大臣が高い開放性を有すると認めて指定する構造
(平成5年建設省告示1437号)
・外壁を有しない部分が連続して4m以上であること
・柱の間隔が2m以上であること
・天井の高さが2.1m以上であること
・地階を除く階数が1であること
車庫への建築面積不算入措置の解釈図
赤斜線の部分が建ぺい率の計算対象となる部分です。
極端に解釈すると外壁は4メートル以上の開口部があって、柱の間は2メートル、天井高さは2.1メートルであれば、幅2メートルの屋根なら縦100メートルでも計算対象外となります。
ですから外壁、柱、天井、1階をクリアすれば、屋根の縦横から2メートル減らして計算してイイという嬉しい緩和措置です。
新築で家を建てる際に車庫に屋根をつけようとして、業者さんが「最初からは審査が通らないから、審査後になら作れます。」という場合があるとか…。
もうお分かりだと思いますが、建ぺい率の関係で審査前にはつけられないという事ですが、建ぺい率いっぱいでも建築面積不算入措置内であれば問題ないのですが…。
イメージ画像で内容とは関係ありません
審査が終わったからと派手に屋根をつけてしまったりして、近隣との調和も考えずに屋根付き車庫を建ててしまっては、後に近所からの通報でイヤな思いをする事もあるようです。
ギリギリの場合は特に近隣との交流を築いて、ほどほどの屋根付き車庫にした方が無難かも…。
誰しもが憧れのガレージハウスですが、常に固定資産税がのしかかる車庫。
ですが雨にも濡れずに乗り降りが出来て、洗車やワックス、ジャッキアップしての作業が雨の日にも出来るなんて、車好きとしては夢のような車庫なのは間違いありません。
お金に余裕があれば、やはりコレが一番ですよね…。
車庫付き住宅例
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