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    スズキ・アドレスV125に履かせてみたいタイヤ6種類をご紹介!

    軽量コンパクトなボディににパワフルな124ccエンジンを搭載するスズキ・アドレスV125は、その扱いやすさと運動性能で「通勤特急」の異名を誇ります。最近では警察車両としても見かけるアドレスV125のタイヤサイズとタイヤの選び方についての情報をお届けします。

    原2スクーターの大ヒット作 アドレスV125

    この10年で原付二種の世界は様変わりし、かつては売れそうで売れないカテゴリだった原2スクーターに各メーカーとも注力するようになりました。

    ヤマハのTricityのような超個性的な車種や、15インチホイールを採用し大型ボディによる走行フィールを追求したホンダのPCXに比べ、スズキのアドレスV125は保守的でコンパクトなデザインを採用。
    このおとなしい外見にかかわらず124ccのパワフルなエンジンを搭載し、取り回しの良さと爽快な走りを実現しています。

    その結果、年齢・性別を問わず幅広い人気を獲得し、原2スクーターの代表的な車種として定着しました。

    アドレスV125 ソニックシルバーメタリックNo.2 (YPB)

    装備重量97キログラムという超軽量設計。抜群の運動性能がうなづけますね!
    (装備重量とは、燃料、オイル、バッテリーを含む総重量です)

    アドレスV125は前後で違うタイヤサイズ

    このアドレスV125には、前後に異なったサイズのタイヤが装着されています。
    フロントタイヤのサイズは90/90-10で、リアタイヤのサイズは100/90-10です。

    バイクのタイヤは前後で断面形状とパタンの異なるものを使うのが一般的ですが、アドレスV125は他のスクーターと同様、フロントとリヤの形状については同一のタイヤを使用します。

    アドレスV125対応タイヤ。左がフロント用、右がリア用

    パワーに比べると小さなタイヤ、摩耗に注意

    アドレスV125に搭載される、F468型124cc空冷単気筒SOHCエンジンの最高出力は11.4馬力とパワフルですが、タイヤのサイズは10インチ径と小さく、同クラスの車種に比べると見劣りがします。

    ヤマハ・シグナスX SRは12インチタイヤを装着

    タイヤが小さい分エンジンの負担が集中しますので、同じサイズのタイヤを履く50ccスクーターや、同じ排気量・パワーを持つ他のバイクに比べると摩耗ペースは早くなることに留意してください。

    スリップサイン直前での交換がオススメ

    あえて言うまでもなく、スリップサインが露出したタイヤは使用禁止。こうなる直前には、すでにタイヤが元々持つ性能も落ちてしまっていますので、ギリギリまで使うのではなく早めに交換するのが安全運転の基本です。

    次の休みに交換しよう、次の休みに交換しよう…と伸ばし伸ばしになっているうちにスリップサインが完全に出てしまい、そんなところをお巡りさんに見つけられて反則切符を切られてしまう、そんな悲劇を避けるためにも、スリップサインが見えてきたら早めにタイヤ交換しましょう。

    露出したスリップサイン

    もう少し使えそうですが、これくらいになれば交換するのが得策です。タイヤとしてのおいしい部分はすでになくなっていますので、ドライ性能もウエット性能も落ちています。
    これではアドレスV125の元気良さを発揮することはできません。せっかくの高性能バイクが台無しになります。

    タイヤのローテーションはできません

    アドレスV125に限ったことではありませんが、バイクというのはリアタイヤの方が早く減ります。前後同サイズ・同形状のタイヤを使用する車種なら前後のローテーションができますが、アドレスV125は前後のサイズが異なるため、ローテーションによるタイヤ摩耗の平準化はできません。

    アドレスV125対応タイヤ オススメその1

    MICHELIN S1

    ミシュランのタイヤは個性的なタイヤパタンを持つものが多く、MICHELIN S1もその例外に漏れずインパクトのある外見です。

    アドレスV125は良くも悪くも平凡なデザインですので、足元をカッコいいタイヤに履き替えるだけで見た目がグンとグレードアップします。

    もちろん見た目だけでなく、世界のミシュランらしい性能も誇ります。

    アドレスV125用タイヤ オススメその2

    DUNLOP TT93GP

    ダンロップのスポーツバイアスタイヤ、TT93GP。
    こちらも個性的なタイヤパタンで、スポーティな印象を強く与えます。
    特にドライグリップと旋回性能を重視した設計です。

    この製品の他のサイズはサーキットユースを前提とした設計ですが、アドレスV125に対応の、90/90-10 100/90-10サイズについてはシティユース用に設計されており、扱いやすさと耐摩耗性で有利です。

    アドレスV125タイヤ オススメその3

    IRC アーバンマスター MB-520

    ウェット性能と耐パンク性能を追求した、タフなタイヤです。
    アドレスV125の設計思想と共通する、「街中をキビキビ、そしてガンガン走るにはぴったり」なタイヤです。
    四輪用タイヤを生産しないためマイナーなイメージのあるIRCですが、自転車や車いすのタイヤも製造するメーカーで、プロレーサーからも熱く支持されています。

    アドレスV125用タイヤ オススメその4

    MAXXIS MA-R1

    純正装着タイヤのメーカーMAXXISによる、レース指向のハイグリップタイヤ。
    強力なドライグリップを持ちながらライフの長さを両立しています。
    台湾においては、MA-R1でないと試合に勝てないというほどの実績を誇ります。アドレスV125の走りを極めたいという方にはベストチョイスですね!

    アドレスV125用タイヤ オススメその5

    MICHELIN S83

    トラックのタイヤを思わせる強烈なデザインのタイヤパタン。アドレスV125をドレスアップする上で大きなアクセントとなります。

    見た目だけではなく優れた耐久性と、リア用はREINFORCED(強化タイヤ)で、通常よりも高い空気圧を充填して耐荷重性能を高めています。
    アドレスV125でタンデム走行をする人には特にオススメです。

    なお、このタイヤのサイズはフロントが3.00-10、リアが3.50-10です。
    純正サイズ90/90-10・100/90-10に比べると、扁平率が100%となり、タイヤの幅がミリ換算でフロントが76.2ミリ、リアが88.9ミリと細くなります。

    タイヤ外径はほとんど変わりませんので、スピードメーターへの誤差は生じませんが、幅と扁平率の違いで操縦特性が少し変わります。リム幅は適応範囲内ですので問題ありません。

    一部の用品店では、車両の純正サイズとまったく同じ物でなければ店頭PITでの作業を断られる場合があります。自分でタイヤ交換をしない方でこのタイヤを選びたい場合は、あらかじめ販売店に相談しておくのが無難です。

    アドレスV125用タイヤ オススメその6

    MAXXIS MA-PRO

    アドレスV125の純正装着タイヤです。
    個性は要らないから、純正品の安心感が欲しいという方にオススメです。

    純正装着タイヤというとそれほど性能の良くないイメージがついていますが、このタイヤは前後で異なった非対称パタンを採用し、耐摩耗性とレイングリップの両立を実現しています。

    最後に

    タイヤメーカーの大御所であるブリヂストンからは、アドレスV125の前後両方に対応するタイヤが現在ラインナップされていません。これは筆者としても驚きでした。

    アドレスV125は通勤・通学用というイメージがとても強いですが、優れた運動性能を活かしてロングツーリングやレースにもチャレンジしてみませんか。

    タイヤを換えるだけでバイクの性質は大きく変化します。多くの人が乗っているアドレスV125だからこそ、足元を個性的に演出してあなただけの特別な一台にカスタマイズすれば、周囲の注目を集められるかもしれません。

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