2016/03/17 更新
いざという時のために!知っておきたいバッテリーケーブルのつなぎ方
セルは回るけど弱々しい、エンジンが全くかからない。突然のバッテリー上がり、困りますよね。でもバッテリーケーブルのつなぎ方を知っていれば、無事に解決できるはずです。そこで今回は、バッテリーが上がった時のバッテリーケーブルの正しいつなぎ方について見ていきます。
スモールランプを点けっぱなしにしてた、エアコン使いすぎちゃった、半ドアのままだった・・など原因は様々ですが、バッテリー上がりは、いつだって予告なしに突然やって来ます。
そんな時、慌てずに対処するには、バッテリー上がりや、ケーブルのつなぎ方に対する知識と、備えが必要です。
もちろんJAFを呼んだり、保険会社のロードサービスを頼りにするのもいいのですが、自分で対応できるに越したことはありません。
それではこれから、バッテリーが上がった際に必要な、バッテリーケーブルの正しいつなぎ方について、確認していきましょう。
ブースターケーブルの正しいつなぎ方を覚えておきましょう。
バッテリー上がりの時の基本の対処法といえば、ブースターケーブルによるジャンプアップです。
ブースターケーブルのつなぎ方を覚えておけば、バッテリー上がりも怖くありません。
恐らく教習所でも、ケーブルのつなぎ方を習ったと思いますが、多分忘れちゃってる方も多いと思うので、ここでバッテリーとブースターケーブルの、正しいつなぎ方を確認していきましょう。
故障車のそばに救護車を停める
ブースターケーブルを使って、バッテリーの上がった故障車のバッテリーと、救護車のバッテリーをつなぐのですが、2本のケーブルが余裕で届く位置に救護車を停めることが必要です。
理想は故障車と救護車が向かい合って、ボンネットを開けられる感じですね。
もちろん、このやり方はお互いの車のバッテリーの電圧が合ってる事が前提ですが、基本的に普通車どうしだったら問題ないでしょう。(トラックや一部のSUVは要注意です)
ケーブルのつなぎ方 手順その①
まずは、故障車のバッテリーの+端子に、赤いブースターケーブルをつなぎます。
ケーブルのつなぎ方 手順その②
次に、①でつないだ赤いケーブルの一方を、救護車のバッテリーの+端子につなぎます。
ケーブルのつなぎ方 手順その③
続いて、救護車のバッテリーの-端子に、黒いブースターケーブルをつなぎます。
ケーブルのつなぎ方 手順その④
そして今度は、③でつないだ黒いケーブルの一方を、故障車のエンジンのブロック(金属の部分)にはさみます。ここだけつなぐ場所が違うので、是非とも注意して下さいね。
故障車側の黒いケーブルは、エンジン内の金属の部分に!
エンジン始動
ケーブルをちゃんとつなぐ事ができたら、救護車のエンジンをかけます。
続いて、故障車のエンジンを始動します。
この際、故障車の電力をなるべく他に使わないために、オーディオやナビやライト類は、全部消しておきましょう。
これで無事にかかるはずです。
ケーブルのつなぎ方、図解するとこんな感じです。
ケーブルのつなぎ方 手順その⑤
エンジンがかかったらケーブルの撤収作業です。
先程とは逆の手順です。
故障車のエンジンブロックの黒ケーブル、救護車の-端子の黒ケーブル、
救護車の+端子の赤ケーブル。故障車の+端子の赤ケーブル
の順に外して下さい。
故障車はそのままエンジンを切らずに、しばらく運転して充電させるか、本格的な充電ができる場所に行くとか、新しいバッテリーを買いに行くとかしましょう。
すぐに停めてしまうと、またバッテリー上がりを起こしてしまうので、気をつけましょう。
バッテリー上がりの対応 (自動車のブースターケーブル使い方)
ブースターケーブルを使ってエンジン始動をするには、もう一台車が必要でしたが、ジャンプスターターがあれば、自分ひとりでバッテリー上がりに対処できます。
普通のジャンプスターターは、昔のラジカセくらいの大きさがありますが、最近では手のひらサイズで、スマホの充電にも使えるものもあります。
ひとつ常備しておくと、いざという時安心ですね。
常備しておくと便利なジャンプスターター
ジャンプスターターのつなぎ方 手順その①
まず、故障車のバッテリーの+端子に、赤いクランプをつなぎます。
ジャンプスターターのつなぎ方 手順その②
次に、バッテリーの-端子に、黒いクランプをつなぎます。
ジャンプスターターのつなぎ方 手順その③
ジャンパーケーブルとジャンプスターターをつなぎます。
そしてエンジンをかけます。
ジャンプスターターのつなぎ方は比較的簡単です。
ジャンプスターターのつなぎ方 手順その④
エンジンがかかったら、ジャンパーケーブルからジャンプスターターを外します。
ずっとつないでいると、ジャンプスターターに負荷がかかり、ショートしてしまう可能性もあります。
ジャンプスターターのつなぎ方 手順その⑤
ケーブルを、黒-→赤+の順に外します。
手順④を飛ばして、ジャンプスターターをつけたままケーブルを外すのは危険ですのでやめましょう。
バッテリー上がりでブースターケーブルをつなぐ際、間違ったつなぎ方をすると大変危険です。
火花が散ってショートしてしまいます。そして車のヒューズが飛んで、バッテリー以外の所で故障の原因を作ることになってしまいます。
最悪の場合はケーブルが一瞬で高温になり、火災に発展してしまいかねません。
また、作業する時注意したいのは、赤と黒のケーブルを同時に持たないことです。赤+と黒-の配線を同時に持って作業すると、ショートする危険があります。
このように、バッテリーのケーブルは、つなぎ方、扱い方を間違えると非常に危険ですので、くれぐれも気をつけてください。
バッテリーのケーブル、つなぎ方を間違えないで!
いかがでしたか?
今回は、バッテリーが上がった際の、ケーブルの正しいつなぎ方について見てきました。
ケーブルのつなぎ方の順番や場所を覚えてしまえば何てことないですが、つなぎ方をひとつ間違えると大惨事になりかねません。ぜひともこの機会に正しい知識を身につけましょう。
また同時に、バッテリー上がりを起こさせないための行動も必要です。
日頃からドアの開閉に注意したり、ライト類の点けっぱなしに気をつける必要があります。
エンジンを切る前に、エアコンやライト、オーディオなどのスイッチを切ることを、習慣づけることで、少しでもバッテリー上がりの危機を遠ざけるようにしましょう。