2016/03/13 更新
バックミラーを完全モニター化したミラーレス車って何?メリットは?
バックミラーは車には欠かせないものですが、サイドミラーも含め、すべてのミラーをカメラとモニターで代替したミラーレス車が6月にも解禁されるようです。そのミラーレス車とはどのようなものなのでしょうか?またバックミラーをモニター化することによるメリットとは?
車のバックミラー
車で後方を確認するために使用するバックミラーは、サイドミラーとルームミラーがあり、さらに距離間を把握するための平面鏡と、広い視認性を得るための凸面鏡の2種類のミラーがあります。
車のバックミラー
凸面鏡は小さな面積で広い範囲の風景を映し出すことが出来ますが、後続車が実際より遠方にあると誤解を招きやすいため、サイドミラーが凸面鏡であればルームミラーは平面鏡を用いるなどして、各ミラーの得失を補っています。
そんなバックミラーがすべてモニター化されるミラーレス車とは、どんなものなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
近年はトラックやバスだけでなく、普通乗用車にも駐車の容易化の目的で、後退時カーナビの液晶画面にバックモニターやリアビューカメラを搭載している車両も増えています。
カーナビのバックモニター
そんな中、国土交通省が車の保安基準を見直したことにより、バックミラーの完全モニター化、つまりサイドミラーがなく、内側にモニターを付けた「ミラーレス車」が2016年6月から登場する予定となっているようです。すでに日産などでは、ルームミラーのカメラ併用も開始しており、市販でもバックカメラ付きルームミラーが販売されているようですが、今度はサイドミラーのモニター化も検討されています。
従来のバックミラーだと死角が多く発生し、特にトラックやバスなどの大型車ではその傾向が強く現れ、危険性が高くありました。
トラックのバックミラー
そのためバックミラーがモニター化すると安全性が非常に高まります。高性能カメラで車外の風景を撮影し、バックミラーのモニターに映し出すことによって、死角も表示され夜間暗いときでも明るい画像を提供することが出来ます。
バックミラーなしのミラーレス車
また、サイドミラーを無くすことにより、空気抵抗が削減されるので燃費も向上します。サイドミラーは風切り音の発生源なので、風切り音も軽減させることが出来、軽量化も見込めます。そのため、安全性の向上も車の性能の向上も期待でき、今後ミラーレス車の導入が進んでいくと思われます。
そんな中バックミラーを完全にモニター化することに、不安視する声もあります。
日産のスマートルームミラーを試すと痛感するのだけれど、カメラの画像を液晶画面に表示する際、必ず情報の遅れと情報の伝達能力不足が出てしまう。
ミラーには様々な情報が映るのだけれど、人の目の反応は皆さんが考えているより早い。微妙な動きも見逃さない。
日産スマートルームミラー
このように現在日産が導入しているモニター付のバックミラーは、微妙な映像の遅れがあり、ほんのわずかな遅れでも安全性に大きな影響を与えてしまいます。また微細な情報が伝わり辛いことや、画質が悪いことなど、まだまだ課題はありそうです。
しかし、これらも技術の進歩により改善されていき、数年後にはミラーレス車が続々と登場し、さらに、様々な機能も追加され安全面も向上していくことが予想されています。
ここで今の愛車にモニター付きのバックミラーを取り付けたいという方に、現在販売中の市販のバックミラーモニターを紹介したいと思います。
バックミラーモニター
MAXWIN ミラーモニター 4.3インチ
価格:2600円
こちらのバックミラーモニターは、バックカメラと連動することが出来、バックカメラの映像信号が入力されると、自動的に画面がバックカメラの画像に切り替わる仕組みです。また、モニターOFFの状態でも、純正ミラーと同じように使用することができ、純正ミラーよりも一回り大きいので映す範囲も広くなります。
取り付けも簡単で、純正ミラーに挟み込むだけです。また、超軽量設計なので垂れ下がる心配もなく、Amazonで一番人気のバックミラーモニターです。
バックミラーモニター
4.3インチモニター搭載 ルームミラー型ドライブレコーダー
価格:12000円
こちらはドライブレコーダーも搭載した、バックミラーモニターです。ドライブレコーダーとして録画もでき、バックミラーモニターとしても使用できます。エンジンの始動とともに録画が開始されるシステムで、既存のルームミラーにかぶせるだけの簡単取り付けです。
ミラーレス車やバックミラーモニターなどについて紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
ミラーレス車は今後技術の進歩が進んでいけば、安全性に大きく貢献することが期待できます。近い将来ミラーレス車が増えていきそうですね。