2016/01/29 更新
影の立役者、タイミングベルトの交換時期を知っていますか?
タイミングベルトの交換時期、ご存知ですか?交換時期に交換しておかないと、エンジンが止まるだけでなく、もっと大変な事になるかもしれませんよ。ここでは、タイミングベルトの交換時期、タイミングベルトが切れたとき、交換費用等について紹介していきたいと思います。
先に、結論を言いたいと思います。タイミングベルトの交換時期は決まっていません。何故かと言うと、タイミングベルトの寿命は使用状況で変わるからです。以下では、タイミングベルトについて、詳しいタイミングベルトの交換時期、費用などについて案内していきます。最後までお付き合いお願いいたします。
タイミングベルトの交換時期の前にまず初めに、エンジンの仕組みについて説明したいと思います。エンジンは、常にキレイな空気を取り込み、燃焼し、汚れた空気をマフラーへ流して排気を行っています。まずば、吸気バルブを開いて吸気し、吸気バルブを閉じて空気を圧縮、点火プラグで爆発を起こし、排気バルブを開いて排気するという4ストロークで動いています。タイミングベルトは、どのタイミングで吸排気を行うかという大切な役割を担っています。
タイミングベルトは、目立たない所で大事な仕事をしています。
エンジン部分の各名称です。
エンジンが動くためには、4つの工程が必要になります。この工程のエンジンが4ストロークエンジンです。
タイミングベルトは、いつ切れるか分かりません。タイミングベルトが切れると、エンジンが止まってしまったり、ハンドルが重くなったりします。しかも。止まってしまうだけでなく、エンジンが壊れてしまう事もあります。ハンドルが重くなった気がしたら、もしかしたら、タイミングベルトの交換時期かもしれません。
バルブクラッシュ
タイミングベルトが切れると、ピストンとバルブがぶつかってしまい、バルブが曲がってエンジンがかからなくなってしまいます。これを、バルブクラッシュといいます。間違うとシリンダーヘッドからバルブが抜けなくなってしまうこともあります。
バルブクラッシュして曲がってしまったバルブ。
オーバーホール
バルブクラッシュを起こしてしまった車は、シリンダヘッドを取り外してバルブを外し、分解・洗浄して、調整して組み立て直すというオーバーホールという作業が必要になります。
エンジンを直すために、一度バンパーを外すことになるかも‥‥
残念ながら、先に述べた通り、タイミングベルトには交換時期という交換時期はありません。タイミングベルトは、いつ切れるか分からない上、目視できる部品ではないため、切れた時が寿命としか言えません。ですが、ほとんどのディーラーさんで交換時期は10年、または10万Kmを一つの目安としています。しかし、何度も言いますが、タイミングベルトは交換時期と言える交換時期がなく、いつ切れるか分からないので、10万Km走っても切れない車もあれば、10万Km未満で切れる車もあるのが現状です。また、軽自動車は普通車に比べて切れるのが早いとも言われています。なので、定期点検でディーラーさんに言われたときは、交換時期だと思った方か無難です。交換時期は間違えないように、気を付けてくださいね、
切れたタイミングベルトです。
・車にあまり乗らない
・年数がたった車
・オイル交換をあまりしない
・高回転、加速が多い
上に当てはまる人は、タイミングベルトの寿命を縮めているかも‥‥
交換時期の10万Kmはあくまで一つの目安です。
タイミングベルトの交換時期が決まっていないなら、自分で確認できないかとおもいますよね?ですが、タイミングベルトは、基本的にカバーがかかっているため、自分で切れるかどうかを確認するのは難しい部品になります。また、タイミングベルトは車の振動や音、臭い等での兆候がなく基本的に突然切れることがほとんどです。一応エンジンルームから、”キュルキュル”という音がなったら、タイミングベルトが伸びている可能性がありますが、ファンベルト等の具合が悪い場合でも音がなるので、必ずしもタイミングベルトとは言い切れません。タイミングベルトには、カバーがかかっているので、目視でも確認はできないので、ディーラーさんにお願いするのが無難です。交換時期の10万Kmも一つの目安でしかありません。
写真のように、基本的にタイミングベルトにはカバーがかかっていて、自分で確認するのは難しいです。ディーラーさんに言われた時が、交換時期と思った方が無難です。
タイミングベルトの交換時期で交換して、一番気になるのは費用ですよね。タイミングベルトは2千円から8千円程度で、タイミングベルト自体は安価な部品です。が、技術料(工賃)がディーラーさんによって違いはありますが、2万円弱~4万円弱と少し高めになっています。これは、タイミングベルトの交換をする時に、ファンベルト等の部品を一度外さないといけないので技術が必要な作業になります。また、タイミングベルトと一緒に交換しておいたほうがいい部品として、ウォーターポンプやタイミングテンショナー、クランクシール、カムシール、オルタネーター等があるので、トータル的に6万円から10万円程になります。
タイミングベルトの交換は、整備技術のレベルの中級に当たるそうです。
もし、車検や定期検査の時に、タイミングベルトの交換を進められたときは、やっておいたほうがいいでしょう。その時が、交換時期と言えます。それは、もしかしたら、次回車を納車する前に、切れるかもしれないというディーラーさんや整備工場の方の心遣いです。金額はかかりますが、走っている最中に切れると、エンジン交換もしくは車を買い替えたほうがいいかもしれない、ということになるかもしれませんよ。
安全の為にタイミングベルトの交換時期を間違えないで、楽しいカーライフを過ごしましょう。
タイミングベルトの交換時期についてまとめてみて、タイミングベルトの交換時期は一つの目安ということに驚きました。しかし交換時期を間違えると、エンジンがとまるだけでなく、壊れるかもしれない大事な部品だと勉強になりました。皆さんも、交換時期は間違えないようにご注意を!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。